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一般社団法人 日本英語教育 支援機構 代表理事 田中茂範

真に使える英語力の養成を支援する

一般社団法人 日本英語教育 支援機構 代表理事 田中茂範

今や英語はできて当たり前という状況が現実化しています。グローバル化に伴い大きな社会変化が起こる中、真に使える英語力を身につけることは、さまざまな人々と協働しながら、個々人の豊かな人生を切り拓く上で大きな意味を持つでしょう。一方、我が国の英語教育は長い伝統の中で培われた指導方法からなかなか脱却できず、真に使える英語力を養成する方法論が確立しているとはいえないというのが実情ではないでしょうか。

この現状を打破するためには、新たな指導のあり方を模索し、その方向性(教育実践に移す道筋)を示されなければなりません。課題は、教材のあり方、活動のあり方、評価のあり方など多岐にわたります。教科書をコミュニカティブに使うにはどうすればよいか。活動を通して英語を学ぶためのエクササイズをどうデザインするか。多面性を備えた英語学習をどのように評価するのが妥当か。真の文法力、単語力を育てるにはどういう活動が必要か。これらの問題に対して、唯一無二の「正解」はありません。われわれは、これらの問いに絶えず取り組み続けることが、よりよい授業創造の道だと考えます。

しかし、いかなる取り組みであれ、闇雲の努力は徒労に終わる可能性があり、取り組みのための羅針盤が必要となります。われわれは「教材と活動と評価が生徒にとってmeaningful(有意味であること)で、authentic(本物であること)で、personal(自分事として取り組むことができること)であること」――「MAPの原則」――を指針とします。この原則は、長年の研究から導き出されたものであり、われわれの活動の指針になるものです。すなわち、教科書の指導も語彙の指導も文法の指導も英語活動の指導も、MAPの原則に照らして見直すことで、新たな方向性と実践の方法が見えてきます。これがわたしたちJOSEEの立場です。

わたしたちは、以上のような考えに基づき、日本の英語教育をさまざまな形で支援することを目的とした一般社団法人「日本英語教育支援機構」を設立することにしました。

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日本英語教育支援機構の主な活動

CONTENT

英語語彙運用力テストの実施を中軸に据えながら、さまざまな教育支援活動を行うというのがわれわれの企図しているところです。

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学習者向けコンテンツ

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指導者向けコンテンツ

  • 英語教育プログラムの開発支援・コンサルティング

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  • 新しい英語教育のためのワークショップ・講演の開催

    新しい英語教育のためのワークショップ・講演の開催

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  • 英語指導者支援サービスの提供

    英語指導者支援サービスの提供

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英語語彙運用力テストの実施

学習者向けコンテンツ

英語語彙運用力テストの実施

英単語力は英語力の指標となります。すなわち、両者には高い相関関係がみられるということです。そこで、わたしたちは、英語の語彙力を測定するテストを開発しました。基本的な考え方は以下の通りです。

「真に使える英語力」のための単語指導を行うには、その目標となる「単語力」が何であるかを定義しなければなりません。しかし、「単語力」についての明確な定義が学校現場では意外と共有されていないというのが実情ではないでしょうか。
あえていうなら、「大学受験では6000語ぐらいが必要」といった語彙数が単語力の指標になっているように思われます。しかし、これでは、単語力の定義としては漠然としすぎています。
単語力とは何か。わたしたちは、単語力は「基本語を使い分け使い切る力としての基本語力と、さまざまな話題について語るための語句を使う力としての拡張語力から構成される」と考えます。だとすると、基本語力を単語力の基盤(foundation)としてしっかり固めると同時に、拡張語彙力を充実させるというのが語彙学習の目標になります。

こうした語彙学習観に基づき、一般社団法人 日本英語教育支援機構では、英単語力を測定するためのテストを開発しました。

*「英語語彙運用力テスト」は、2024年9月運用開始予定です。

生徒向けの特別授業

学習者向けコンテンツ

中学生、高校生を対象とした生徒向けワークショップを開催しています。定期的な授業(年に何回かの回数を決めて行う授業)、特別授業(必要に応じて行う授業)、(希望者を対象にした)オンライン授業など、年複数回の開催や単独での1回の開催も可能です。

ワークショップのテーマ(例)

  • 難関大学攻略のための英語の学び方ワークショップ
  • 基本語力を育てるワークショップ
  • 音声表現力を高めるワークショップ
  • 語彙力を増やすためのワークショップ
  • 苦手な文法攻略ワークショップ
  • 英作文力を高めるワークショップ
  • まとまった内容のことを話す力を育てるワークショップ
  • 英語の前置詞マスターワークショップ など

英語教育プログラムの開発支援・コンサルティング

指導者向けコンテンツ

中学校・高等学校・大学・専門学校等向けに、英語力養成プログラム、探究活動支援プログラムの設計、作成、教材開発、運用支援、評価支援等を行います。

確かな英語力養成プログラムの作成

  • 中高一貫プログラム/中学校プログラム/高校プログラム等の作成
  • コンセプトブックの作成:確かな英語力を定義し、それに従ってWHAT(教材)、HOW(指導)、ASSESSMENT(評価)の整合をとります。
  • カリキュラムの策定(先生方と相談しながら年次カリキュラムを作成します)
  • 教材開発(5領域を扱うオリジナル副教材を開発し、提供します)
  • 英語指導者のためのワークショップ(指導法、最新英語教育事情、教材の使い方などプログラムの推進に必要なワークショップを行います)
  • 評価システムの開発支援(観点別評価のしかたについて支援します)
  • 語彙データベースの提供(英語力の要となる指標である語彙力に関するデータベースを提供します)

*2024年9月からは英語語彙運用力テストの運用を開始する予定です

探究活動支援プログラム作成

  • コンセプトブックの作成
  • カリキュラムの開発
  • 教材の開発(特に、PBLを円滑に進めるための教材; SDGsを教室で扱うための教材)
  • ワークショップの開催
  • 評価システムの開発

新しい英語教育のためのワークショップ・講演の開催

指導者向けコンテンツ

◆英語指導者向けワークショップ

英語指導者向けワークショップ風景
  • 1回90分のワークショップ(オリジナル教材付き)
  • 「英語教師力診断テスト」を提供
  • 個別の学校を対象にした学校訪問ワークショップ、あるいは地域の学校を対象にしたワークショップ等も行います。年複数回、年1回、いずれも可能です。

ワークショップのテーマ(例)

  • 5領域3観点の評価のあり方に関するワークショップ
  • 音声表現力養成に関するワークショップ
  • 表現のための文法力養成に関するワークショップ
  • 有意味な形での語彙力養成に関するワークショップ
  • 慣用表現を駆使した英作文力養成に関するワークショップ
  • タスク中心の授業展開に関するワークショップ

◆講演

講演風景
  • 英語教育、探究活動に関する講演依頼に応じます。

講演のテーマ(例)

  • 「SDGs を学校のコンテクストに位置づける」
  • 「教科書をコミュニカティブに指導する方法」
  • 「大学入試最前線(出題者の観点から読み解く入試)」
  • 「探究活動のメソッドとしてのPBL」

英語指導者支援サービスの提供

指導者向けコンテンツ

◆英語教育支援動画(コンテンツ)

英語教育支援動画
  • 100本を超える英語教育の理論と実践に関する動画の販売を行います。

動画タイトル(例)

  • 多文化コミュニケーション論
  • My English論
  • 言語論
  • コミュニケーション論
  • 文化論:文化の違い
  • 概念形成論
  • メタファー論
  • 英語力の評価論
  • 英語の基本動詞力と基本動詞の意味論
  • エクササイズ論
  • 第二言語習得理論
  • 言語転移論
  • 動機づけ論

◆英語教師力診断テスト

  • 「英語教師力」を構成する要素は何かという問題に真正面から向き合い、「英語教師力」の評価基準の構築を行います。
  • 以下の5つの観点から英語指導者の「教師力」を診断し、伸張の指標を提供します。
  1. 指導技術(例:語彙や音声などの指導)
  2. 授業作り(例:主体的で対話的な深い学びを起こすような授業活動)
  3. 専門知識(例:第二言語習得研究や言語論)
  4. 英語力(例:英語教師に必要な英語力)
  5. 教師としての役割(多様な教師の役割)

◆英語指導者のネットワーク構築

  • Q&A、授業に関する情報交換

評価支援

指導者向けコンテンツ

◆英語力を反映した5領域3観点

評価支援図

5領域・3観点が英語教育の評価の枠組みとして示されています。5領域とは、spoken production、spoken interaction、writing、listening、readingの領域を指します。3観点は、知識・技能、思考力・判断力・表現力、そして、主体的に学習に取り組む態度の3つです。現状では、3×5=15のマトリックスを作成し、各セルを文言で埋めるというのが慣行のようです。しかし、マトリックス表記は英語力を反映しているとはいえません。JOSEEでは、英語力を定義し、それに合うような形で、3観点・5領域の新しい評価のしかたを提案します。

教材開発とその出版

指導者向けコンテンツ

5領域図

JOSEEでは、5領域をカバーした、7段階のレベルを考慮した、オリジナルな学習コンテンツ開発しています。
この5つの領域(domain)は相互に関係し合っています。例えば、reading domainで読んだ内容を文章で書く(writing domain)とか、口頭で発表する(spoken production domain)といった具合にです。上記のspoken productionの領域はレベル5以上で重点的に扱うことを想定し、以下のような教材を準備しています。

SPOKEN PRODUCTION Domainの教材

  • Navigator in Production Level 6, Level 7
  • Express Logically Standard Level 5
  • Express Logically Advanced Level 6
  • Presentation Level 6

◆教材開発・販売

教材
  • 5領域の中で、特にspoken production(まとまった内容のことを筋道を立てて表現する)領域やlistening 領域を扱う教材のニーズが高まっています。JOSEEでは、そうした教材を開発し、販売を行っています。