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真に使える英語力の養成を支援する
今や英語はできて当たり前という状況が現実化しています。グローバル化に伴い大きな社会変化が起こる中、真に使える英語力を身につけることは、さまざまな人々と協働しながら、個々人の豊かな人生を切り拓く上で大きな意味を持つでしょう。一方、我が国の英語教育は長い伝統の中で培われた指導方法からなかなか脱却できず、真に使える英語力を養成する方法論が確立しているとはいえないというのが実情ではないでしょうか。
この現状を打破するためには、新たな指導のあり方を模索し、その方向性(教育実践に移す道筋)を示されなければなりません。課題は、教材のあり方、活動のあり方、評価のあり方など多岐にわたります。教科書をコミュニカティブに使うにはどうすればよいか。活動を通して英語を学ぶためのエクササイズをどうデザインするか。多面性を備えた英語学習をどのように評価するのが妥当か。真の文法力、単語力を育てるにはどういう活動が必要か。これらの問題に対して、唯一無二の「正解」はありません。われわれは、これらの問いに絶えず取り組み続けることが、よりよい授業創造の道だと考えます。
しかし、いかなる取り組みであれ、闇雲の努力は徒労に終わる可能性があり、取り組みのための羅針盤が必要となります。われわれは「教材と活動と評価が生徒にとってmeaningful(有意味であること)で、authentic(本物であること)で、personal(自分事として取り組むことができること)であること」――「MAPの原則」――を指針とします。この原則は、長年の研究から導き出されたものであり、われわれの活動の指針になるものです。すなわち、教科書の指導も語彙の指導も文法の指導も英語活動の指導も、MAPの原則に照らして見直すことで、新たな方向性と実践の方法が見えてきます。これがわたしたちJOSEEの立場です。
わたしたちは、以上のような考えに基づき、日本の英語教育をさまざまな形で支援することを目的とした一般社団法人「日本英語教育支援機構」を設立することにしました。